「ひどいだろう、由香って」

隆が、母に言った。

「自分のことじゃないからと思って、とりあ

えず受験だけしてみたら良いとかって」

母は、大きなお腹を抱えながら大笑いした。

「由香ちゃんの方が、あんたよりもずっとサ

バサバして、はっきりしていて男っぽいじゃ

ないの。あんたは、変なところでいつも躊躇

するんだから」

母は、隆に言った。

「あんたは、受験してきなさい」