「よく覚えているわね」

ゆり子先生は、良明の後をゆみと歩きながら

前を歩いて行く良明の事を言った。

「犬のところに行くの?」

「そうよ」

前方を行く良明は、斜め向かいのアパートメ

ントの中へと入って行った。

「あそこのアパートメント?」

「そうなのよ」

ゆり子先生は、ゆみに返事した。