「なに、焦っているの?」

コクピットでラットを握っている隆が、サイ

ドデッキの三浦に声をかけた。

「だって、なんか追いつかれているって話な

ので、私の操作のせいかなって」

「気にするな。後ろは気にせず、焦らずにス

ピンだけをしっかり操作しな」

隆は、三浦に声をかけた。

「いや、追いつかれているのは、うららとか

レース専門のヨットだけだから」